052-908-4795
電話受付時間 平日9:00-18:00
佐藤なうsato-now

トラックGメン162人が大活躍

今週のニュースで取り上げられていました。トラックGメンによる違反原因行為の調査です。岡崎SAで一斉に行ったようです。そもそもそれ何?と思われるでしょうが、国土交通省は2023年10月にトラック運送における不適正な取引の監視を強化するため「トラックGメン」を発足しました。万引き犯を見つけ出す万引きGメンのように、悪質な荷主や元請を発見し、貨物自動車運送事業法(貨物車運事法)に基づく「働きかけ」と「要請」を実施しています。
当然背景には「2024年問題」が見え隠れしており、2024年問題とは、トラックドライバーに対する残業規制が2024年4月に強化されることから、労働時間の短縮で輸送能力が不足し、これまで運べていたものが運べなくなる可能性を懸念したものです。
問題の根底には、トラックドライバーの「長時間労働」と「低賃金」があります。環境の整備を進め、不足する人材を確保するため、残業規制の強化を進めることとなったのです。
何故、トラックドライバーは長時間労働で低賃金を強いられるのでしょうか。それは、トラック事業者の立場が荷主に対して弱いという実情があります。
荷主の都合で長時間の荷待ちを強いられています。運賃や料金を不当に据え置かれ、また、無理な依頼を引き受け、長距離輸送のスケジュールを組まざるを得ないなどの現状が・・・。トラック事業者にも、ドライバーの長時間労働や低賃金を改善できない事情があるのです。
本来はトラックドライバーの待遇を改善するための残業規制強化だが、トラック事業者と荷主の力関係が対等にならなければ、表面的には、輸送能力が不足するだけで終わってしまいます。そこで、国土交通省は2023年7月にトラック運送における不適正な取引の監視を強化する「トラックGメン」を発足した背景があります。
同時に、国土交通省は、トラックGメンに加え、厚生労働省の「荷主特別対策担当官」をはじめとする、関係行政機関の地方実施機関と連携し、荷主企業に対して合同ヒアリングの実施も予定しているそうです。
2024年問題に関する長時間労働による残業の問題は社労士の専門分野です。きちんとした対応をしていかなければなりません。
ドライバーの時間外労働時間は、これまで上限はありませんでしたが、年間960規制される他、拘束時間は年間3516時間から3300時間に制限されます。

関連記事

合格鉛筆
写真は昨日、我が家で話題となった鉛筆です。息子が明日から東京遠征で大学受験です。1週間程度東京の従兄弟の家で過ごすことになります。その前に姉から鉛筆を渡されていました。姉二人はこれで毎回合格しているそうです。ただ、金色の鉛筆は汗などで手に金色がつくそうで・・・…
雇用保険料率(雇用保険率)令和6年度から1/1000(0.1%)の引き下げ
以前少し紹介をしたのですが、先日厚労省からリーフレットが出されました。 ●令和7年度(令和7年4月1日~令和8年3月31日まで)の雇用保険料率 ・一般の事業………14.5/1000〔うち労働者負担 5.5/1000・事業主負担 9/1000〕・農林水産業等………
2025年4月からの労務関連の法改正まとめ②-6
育児・介護の法改正、今日は6つ目です。 6.介護休暇の対象者の見直し従来、事業主は、労働者の過半数を代表する者(労働者の過半数で組織する労働組合がある場合は、その労働組合)との間で労使協定を締結することによって、「入社後6ヵ月未満の者」および「1週間の所定労働…
CONTACT

お電話でのお問い合わせ

052-908-4795

電話受付時間 平日9:00-18:00

メールのお問い合わせ

お問い合わせ

24時間受け付け