30年以上一緒にいて初めて・・・
昨日は出張から帰宅後、娘が稲沢市の職員割引?か何かで、稲沢のアピタにあるユナイテッドシネマの招待券を置いていったのでそれを見に・・・私はかなりの映画好きですのでもう数えきれないくらい映画館へ行っているのですが、私の妻は・・・私が知る限り映画に行ったことがないのでは・・・というくらいです。もう30年以上ほぼ一緒にいますが、映画に行った覚えはなく・・・
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
戦時中にタイムスリップしてしまった女子高生と、特攻隊員のせつない恋を描いた汐見夏衛の小説を実写映画化したものです。
最近面白い映画が全然なく、これだけは見たいなと思って行ったのですが・・・
1点だけよかったのは、戦時中の特攻隊員の本音や建前が見え隠れするところでしょうか。
当然心の奥底では死にに行くのですから、行きたいなんて思う者はいません。
ですが、当時の国中あげての考え方はその奥底の心までを変えてしまう、この事実は相当あったのではないかと・・・
もし100%間違っていたとしても、自分以外のクラス全員が反対の意見だったら、たぶんその意見が通ってしまうでしょうし、
それが言えない状況も十分に現代でもあり得ます。
私が小学生の頃、戦後ですと40年余りでしょうか、先生の中でも十分に戦争中生きてきた方も多く見えて、
本当にまだ戦時中の意識が残っている方も多く見えましたね。
国歌斉唱や国旗掲揚の時に全員上着は脱がされ(式典に上着を着てなんてあり得ないという、今では考えられない状況・・・)、給食で焦がしてしまったものが出され、全員でそれを残したら、全員一列に並ばされ、殴られましたからね…それが普通に通っていた、これは完全に戦時中の統率、食べられなかった当時の名残です。軍隊と同じですからね・・・
そんなところも少しだけ私の世代も味わってきているので、今では考えられないのですが、深く考えさせられました。
それよりも、映画を見れた時間がとってもよかったですね、息抜きも必要なんです、どんな時も。