あびき
昨日長崎では、「あびき」と呼ばれる現象が起き、大雨でもないのに道路が水浸し・・・
冠水で通行できない状態にも・・・
こんなニュースがありました。
これは、「あびき」と呼ばれる現象で、長崎湾で発生する副振動のことをいい、30~40分周期で海面が上下振動します。
過去には大きなあびきで係留していた船舶の流失や低地での浸水被害が発生しています。 あびきの語源は速い流れのため魚網が流される「網引き」に由来すると言われています。現在は長崎に限らず、九州西方で発生する同様な現象に対して広く用いられるようになっています。
副振動とは数十分周期の港湾の振動で、長方形の容器に水を入れ、一方の端を持ち上げて少し傾けてから元に戻すとしばらく水全体が左右に振動するのと同じ現象です。
少し調べてみますと、
「あびき」は東シナ海大陸棚上で発生した気象現象の擾乱(じょうらん)による気圧の急変が原因とされています。これによって発生した海洋長波が海底地形などの影響を受けて増幅していきます。湾内に入った海洋長波は共鳴現象などの影響を受けてさらに増幅し、湾奥では数メートルの上下振動になることがあります。
Hibiya and Kajiura (1982)による数値シミュレーションから、1979年(昭和54年)3月31日に発生した過去最大のあびきは、東シナ海をほぼ東向きに約110km/hで進行した振幅約3hPaの気圧波によっておこされたことがわかっています。
それほど大きな被害は、「あびき」ということがほとんど知られていないことからもあまりありませんが、要するに「津波」と同じことなので、タイミングが重なると大きなことになるかもしれませんので、調べてみてよかったです。
「共鳴現象」などは、橋や建物の崩落のところにも出てきますし、「ハウリング」なども昔スタジオで演奏しているときにも起きていましたね、懐かしい。。
阪神大震災や熊本地震でもこの揺れが起きたと言われておりますし、侮れません。
建物崩壊の原因ですからね。
※詳しくは高校物理で学びますが・・・