佐藤なうsato-now
なぜ月は同じところばかり見えるのか
今週の月曜日が「中秋の名月」だったようでして、少し曇っていた気がしますが見ることができたでしょうか。
1つ問題
「月の公転周期と、自転周期を答えなさい。」
中学受験生はよく出てくる問題ですね。
答えは、「両方とも27.3日」です。
これを「同期回転(潮汐固定)」と言います。
これが同じところばかり見える原因です。
つまり、月が自分で1回転するのと、地球のまわりを1周するのが同じタイミング。
そのため、月の「同じ面」が常に地球を向いたままになります。
では、「なんで?」となりますね。
これは、もともと月ができたばかりの頃は、自転の速さはもっと速かったのですが、地球の重力が月の形を少し歪ませ、その歪みによって「潮汐力(ちょうせきりょく)」という力が働き、長い年月をかけて、自転の速度が公転に同期するようになったとのこと。
要するに、地球は磁石のようになっていて、月を引っ張っている、そして月が歪むんですね。
なかなかの力ですね、地球の重力は。
まあでも、宇宙では立っていられないのに、地球上では立っていられるんですからね。
ただ、実は全く同じ面しか見られないかと言うと、そうでもなく月の59%は見られます。
これは、「秤動(ひょうどう/リブラション)」という揺れが起こるためだそうです。
というように、きりがなくなってきますのでここら辺で。