NYタイムズ総有料購読者1000万人突破へ
米新聞大手ニューヨーク・タイムズは8日、9月末時点で総有料読者数が1008万人になったと発表しました。
この中身なのですが、1008万人の総有料読者数のうち、941万人が電子版やパズルなどのデジタル読者です。紙を取っている人なんてほぼいないんですね。そして随分多国籍で、あらゆる言語に翻訳されて全世界中で売れているとか。儲かって、儲かって仕方ないような様子です。
他方で、こんな話題も先月出ていました。「米紙ワシントン・ポストが人員削減に動くことが10日、分かった。全従業員の約9%にあたる240人を削減する。」対局な情報です。ワシントン・ポストの読者数は伸び悩んでいて、20年には有料読者数は一時300万人に達したが、現時点では約250万人にまで落ち込んでいます。要するに、ネット戦略(電子版やアプリなど)を上手く活用してどんどん伸びている企業と、そうでない企業の典型的な例のような気がします。
どの業界も同じことが起きていると感じるのは私だけでしょうか。
あと、これはどうでもいい情報ですが、ワシントンポストは10年前にAmazonのジェフ・ベゾフ氏が買収しています。Amazonでもなかなかうまくいかないこともあるんですね・・・
日本の新聞業界も、もう悲惨な状況です。私は25年新聞折込をほぼ毎月発注してますので、どれだけ減っているのかは明白です。97年がピークと言われており、約5400万部発行、現在は3000万部発行、半数近く減ったことになります。購読者が減るので当然広告収入が減る、そうなると新聞業界は購読者や広告主への値上げをする、更に両者が減る、ある一定の広告主に配慮して記事も書かなければならなくなる、更につまらなくなる、こんな悪循環でしょうか。
このままいくと、もちろんゼロにはならないと思いますが、理系的思考で曲線を推測すると、20年後には新聞なくなってしまうんですよね。
ちなみに私は、隣の実家(義理の父母)から夜新聞をもらって読んでいます。※別に朝読みたいわけでもなく、夜ゆっくりお酒の友として読むだけなので・・・約5000円浮くしね。ただ今回のNYタイムズの記事をよんで、NYタイムズの電子版、おもしろそうだなあと。さすがに英語版は読めないので(チャレンジすれば飛躍的に英語力は高まるが・・・そんな年齢でももうないし)日本語版を読んでみようかと、検討中であります。電子版ですが、月15ドルからいけるということで、なかなかお手頃感もあります。最初の1か月は99セントとのこと・・・