佐藤なうsato-now
③労働基準法が約40年ぶりに大改正??
3. 勤務間インターバル制度の義務化
こちらは勤務と勤務の間を一定時間必ず取りましょうという制度です。
インターバル時間を原則11時間とすることが検討されています。勤務間インターバル制度は2019年4月に導入されました。しかし、努力義務であったことも影響して、直近2024年の導入実績はわずか5.7%、導入を予定あるいは検討している企業は15.6%にとどまっています。そのため、制度の詳細を知らない人事労務担当者も少なくないかもしれません。
勤務間インターバル制度は、労働者が適切な生活時間や睡眠時間を確保することを目的に、労働時間等設定改善法(労働時間等の設定の改善に関する特別措置法)の改正に伴い制定されました。
具体的には、終業時刻から次の始業時刻までに一定時間以上の休息時間(インターバル時間)を確保するというもの。残業などによって11時間のインターバルを確保できない場合は、始業時間を繰り下げる対応が推奨されています。
なお、11時間という単位は、ヨーロッパを中心とした諸外国のインターバル時間が踏襲されています。
<まとめ>
現状:勤務間インターバル制度は努力義務
懸念:勤務間インターバル制度の普及が進まず、労働者の健康および福祉が確保されない
改正後:原則として、勤務間インターバル制度の義務化(インターバル時間は11時間とする)
2024年に導入しても、ほぼ使っていない現状・・・
何とかしたい現れですね。



