健康診断の「GOT・GPT」が、来年4月から呼び名を変えます
会社の定期健康診断の結果票で、「GOT」「GPT」「γ-GTP」という言葉を、ご覧になったことはありませんか? お酒を飲む方には、なじみ深い言葉かもしれません・・・。
実はこの呼び名が、令和9年(2027年)4月1日から、変わります。
【呼び名の変更】
・GOT → AST
・GPT → ALT
・γ-GTP → γ-GT
国際臨床化学連合(IFCC)の勧告に示された名称にそろえるための変更です。労働安全衛生規則の「肝機能検査」の項目が、「GOT、GPT、γ-GTP」から「AST、ALT、γ-GT」に改められます。
「見慣れた名前が急に変わったら、混乱しそう」と思われた方、ご安心ください。国は、従業員の方が旧名称のほうがわかりやすい場合には、健診結果の通知のときに、新しい名称と旧名称を併記しても差し支えないとしています。
なお、これは名前が変わるだけで、検査の項目が増えたり減ったりするわけではありません。
【実は、項目そのものも変わります】
① 「血清クレアチニン検査」が新しく加わります
血液から腎臓の働きを調べる検査です。長時間労働と慢性腎臓病の関係などを踏まえ、これまでの項目ではつかみにくい腎機能の低下を、見つけるためとされています。雇入時、定期、特定業務従事者、海外派遣労働者の健康診断が対象です。
② 「喀痰検査」がなくなります
痰(たん)を調べる検査が、定期健康診断などの義務項目から外れます。結核の疑いは、胸部エックス線検査の結果をもとに、医療機関への受診をすすめる形になります。
【会社として気をつけたいこと】
喀痰検査の結果は、個人情報保護法上の「要配慮個人情報」にあたります。法令で決まった項目でなくなるため、施行後は、本人の同意なしに会社が取得することはできなくなります。健診機関への委託内容や、健診結果の取扱いを、一度見直しておくと安心です。
また、健診結果の報告書や個人票の様式も、この改正にあわせて改められます。
「GOT」という言葉が、そのうち「昔の呼び方」になる日が来る・・・そう思うと、少しさびしい気もしますね。私も、新しい呼び名に早めに慣れておきたいと思います。ご不明な点は、お気軽にご相談ください。



