PHPの脆弱性
いつも見ているサイトが、突然の「一時停止」に。PHPの脆弱性は、会社のホームページも他人事ではありません。
私が、毎日のように見ている社会保険労務士向けの情報サイトがあります。全国4,000以上の社会保険労務士事務所が参加している、PSRネットワークのサイトです。
そのサイトに、先日、次のようなお知らせが出ていました。
「PHPの脆弱性対応に伴う緊急メンテナンス(サービス一時停止)のお知らせ」
お知らせによると、Webサービスで広く使われているプログラム言語「PHP」に、重大な脆弱性があることが公表されたそうです。そのため、セキュリティの確保と情報資産の保護の観点から、緊急メンテナンスを行い、サービスを一時停止するとのことでした。停止の終了は「未定(決まり次第、改めてお知らせ)」となっています。
「PHP」と聞いても、ピンとこない方が多いと思います。PHPは、ホームページやWebサービスを動かすために使われている、プログラムの言葉の一つです。世界中のたくさんのサイトで使われていて、会社のホームページを作るときによく使われる仕組み(WordPressなど)も、PHPで動いています。
そして「脆弱性」とは、プログラムの中にある、セキュリティ上の弱点のことです。そのままにしておくと、外部から不正にアクセスされたり、サイトを書き換えられたり、保存している情報を盗まれたりするおそれがあります。
私は、このお知らせを見て、正直、「不便だな」と思いました。毎日の情報収集に使っているサイトが、いつまで止まるかわからないのですから・・・。でも、すぐに考え直しました。利用者に迷惑がかかることがわかっていても、情報を守るために、すぐにサービスを止めるという判断をした。これは、利用する側にとっては、とても安心できることです。
これは、決して他人事ではありません。PHPは、多くの会社のホームページでも使われています。ホームページにお問い合わせフォームや採用の応募フォームがあれば、お客様や応募者の名前、連絡先などの個人情報が集まってきます。もし弱点を突かれて情報がもれてしまえば、会社の信用に大きくかかわります。
事業主の皆さまには、この機会に、次のことを確認していただければと思います。
・自社のホームページが、どんな仕組みで動いているかを知っていますか
・ホームページを作ってくれた会社や、管理を任せている会社と、連絡が取れますか
・プログラムやプラグインの更新(アップデート)が、きちんと行われていますか
・お問い合わせフォームなどで集めた個人情報を、必要以上にため込んでいませんか
「作ってもらったまま、何年も触っていない」というホームページは、意外と多いものです。わからない場合は、まずは管理を任せている会社に、「PHPの脆弱性の件、うちは大丈夫ですか」と、ひと言聞いてみてください。それだけでも、大切な一歩になると思います。



