052-908-4795
電話受付時間 平日9:00-18:00
佐藤なうsato-now

定年の年齢を変更したい、でも不利益変更に?

こんな問い合わせがりました。

Q、就業規則の変更についてお尋ねします。
現在、65歳定年制を採用していますが、拠点を複数新設し、勤務時間等労働条件も異なるため、拠点ごとに就業規則を作成しなおしたいと考えております。
その際、一律65歳定年制を、「60歳定年、65歳までの継続雇用」とすることは可能でしょうか?

A、不利益変更に当たりますので検討が必要です。
就業規則の規定について「一律65歳定年制を、60歳定年+65歳までの継続雇用に変更すること」は、就業規則の変更により労働条件を労働者の不利益に変更する場合に該当すると考えられます。

就業規則の不利益変更が認められるための要件については、労働契約法第10条に規定されています。
すなわち、使用者が、就業規則の変更によって労働条件を変更する場合には、次の①②の要件を充たすことが必要です。

①当該就業規則の変更が、労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、変更後の就業規則の内容の相当性、労働組合等との交渉の状況その他の事情に照らして合理的なものであること。

②労働者に変更後の就業規則を周知させること。

この労働契約法第10条の規定は、第四銀行最高裁判決などの判例法理に沿ったものです。

本件で、ご相談のような就業規則の不利益変更を検討される場合には、特に上記①の要件を充たすかについて、当該法人の具体的なご事情に照らして詳細に検討される必要があると思料します。
なお、①の要件を充足しない、或いは、充足するとは言い切れないというような場合で、従業員数が多くないというのであれば、労働条件の不利益変更となる個々の労働者から同意を得るというのが最終的な方法としてはあると思います。

世の中の流れは、働き手不足、高年齢の方もしっかり働いていただこう、定年はできるだけ延ばす・・・
こんな状況ですから、逆に流れる形はあまりお勧めできないですね。
落としどころを探っていくことを検討ください。

関連記事

アメリカの「中間選挙」
アメリカの「中間選挙」って何?大統領選挙との違いと、結果で何が変わるのかを整理しました。 アメリカで、11月3日(日本時間では3日の夜)に、中間選挙の投票が行われました。ニュースで「トランプ政権への審判」という言葉を、よく目にした方も多いと思います。 ところで…
財務省が「特定健診」の支援見直しを提言
11月4日、財務省は財政制度等審議会の分科会で、特定健診(メタボ健診)・特定保健指導への国の支援について、打ち切りを含めた見直しを提言しました。国と地方を合わせて307億円の公費を使っているのに、医療費の削減効果は年120億円の見込みにとどまる、というのが理由…
家族だけの会社では、育休中の社会保険料が免除されない?
総務省が見直しを求めました 総務省行政評価局は9月17日、健康保険と厚生年金保険の、育児休業による保険料の免除について、厚生労働省に「あっせん」を行いました。行政相談をきっかけに、行政改善推進会議の意見を踏まえて、改善を促したものです。 きっかけになった相談は…
CONTACT

お電話でのお問い合わせ

052-908-4795

電話受付時間 平日9:00-18:00

メールのお問い合わせ

お問い合わせ

24時間受け付け